スポーツ
2025年01月29日 16時10分

古橋亨梧、セルティック退団後レンヌへ移籍:ファンの反応と新たな挑戦

古橋亨梧のセルティック退団とレンヌ移籍:賛否両論を呼ぶ決断の背景

まず、セルティックでの古橋の存在感について振り返ります。セルティックファンからは、「キョウゴはグラスゴーで伝説的な地位を築き上げた」と称賛されるほどの影響力を持っていました。彼の退団はかつてのクラブのスーパーレジェンド、ヘンリク・ラーションの退団と同じくらいの寂しさを感じさせるものであり、一部ファンからは「全く理解できない」との声が上がっています。特に、セルティックはチャンピオンズリーグでのさらなる躍進を目指している中で、彼のようなエースの退団は戦力面での大きな損失と捉えられています。

一方で、レンヌ側の期待も非常に高まっています。レンヌのホルヘ・サンパオリ監督は、古橋の加入がチームに「多くのもの、特に深みをもたらしてくれる選手」と評価し、歓迎の意を示しています。古橋のプレースタイルは、170センチと小柄ながら非常に多彩なテクニックを誇り、左右両足からのシュートや狡猾な動きで敵陣に進入する能力が魅力とされています。こうした特性は、フランスのリーグ・アンにおいても通用すると予測されています。

しかし、新しい環境での適応には課題もあります。レンヌは現在、リーグ・アンで16位に低迷しており、古橋にとってはセルティックでの攻撃力に依存したプレースタイルからの転換が求められる場面も多いでしょう。このような背景から、「リーグ・アンでの挑戦は困難なミッションとなるだろう」との懸念も示されています。

セルティック側のブレンダン・ロジャーズ監督は、古橋の退団について「売りたくなかったが、彼の移籍を望んでいることは明白だった」と語り、クラブとしても最善の解決策を模索した結果であることを強調しました。クラブは代わりとなる選手を確保するために動いており、前田大然や旗手怜央といった他の選手たちによる新たな得点源の確保が急務となっています。

この移籍が持つもう一つの側面として、セルティックファンとの感情的なつながりがあります。セルティック専門サイト『The Celtic Star』には、「キョウゴに相応しいお別れができなかったのが腹立たしい」といった感傷的な意見が寄せられています。満員のセルティック・パークでの感動的な別れを期待していたファンが多かっただけに、その機会がなかったことを惜しむ声が多く聞かれます。

古橋の新しい冒険がどのように進むのかは、まだ未知数ですが、彼の多彩な能力と挑戦心がレンヌに新たな風をもたらすことは間違いありません。彼の活躍が期待されるだけでなく、セルティックでの実績がどのようにフランスの地で生かされるのか、その行方を見守りたいところです。

[伊藤 彩花]

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