なにわ男子・長尾謙杜、映画『室町無頼』での挑戦と成長を語る
なにわ男子・長尾謙杜、映画『室町無頼』で感じた主役との差と未来への志
映画『室町無頼』の公開御礼舞台あいさつが都内で行われ、俳優の大泉洋、堤真一、そしてなにわ男子の長尾謙杜が登壇しました。今回のイベントは、映画のプロモーション活動として行われたもので、長尾が語った激辛チャレンジのエピソードが会場を沸かせました。
『室町無頼』は、直木賞受賞作家・垣根涼介氏の同名小説を原作とし、入江悠監督が手掛けた作品です。物語は室町時代、応仁の乱前夜の京都を舞台に、日本史上初めて武士階級として一揆を先導した蓮田兵衛の生き様を描きます。長尾は、大泉洋が演じる蓮田兵衛の弟子・才蔵役で出演し、初の時代劇に挑戦しました。
激辛チャレンジでの気づき
長尾は日本テレビ系『有吉ゼミ』に出演し、激辛料理に挑戦しました。その際の辛さを振り返り、「びっくりするぐらい辛かったです」と苦笑いを浮かべました。この経験から、長尾は「大泉さんはオーストラリアでのプロモーションを行っていましたが、僕は激辛料理を食べていました。それが主役の差なんだなと実感しました」と語り、会場の笑いを誘いました。
このエピソードは、プロモーション活動における役割の違いを象徴的に表しています。大泉がオーストラリアでのプロモーション活動を行う一方で、長尾は日本国内でのテレビ出演を通じて作品をアピール。映画のプロモーション活動は、俳優たちの多様な役割分担によって成り立っていることがわかります。
師弟関係と映画の魅力
映画の撮影中、長尾と大泉の間には良好な師弟関係が築かれました。大泉からは「何が好きなの?」と尋ねられ、「すき焼きです」と答えた長尾。その後、撮影の最後に大泉がすき焼きの食事に連れて行ったことを嬉しそうに振り返ります。このような交流は、映画の中の師弟関係にも影響を与え、作品に深みを加えています。
映画『室町無頼』は、応仁の乱前夜の混沌とした時代背景を描き、観客に歴史の一端を垣間見せる作品です。大泉が演じる蓮田兵衛のもとには、無頼な生き様を選んだ男たちが集まり、時代に逆らう姿がドラマチックに展開されます。長尾が演じる才蔵は、そんな兵衛の弟子として成長し、物語の重要な役割を担います。
観客を巻き込む大泉の巧みなトーク術
舞台あいさつでは、大泉のユーモアあふれるトークも観客を楽しませました。観客に特別仕様のハリセンが配られ、共感したコメントに対して叩くという演出がありました。長尾の「カッコいいやん」という発言には多くの共感を得た一方で、大泉が「大泉の方がカッコいいと思う人?」と自虐的に問いかけると、反応は控えめに。この場面での大泉の嫉妬混じりのユーモアは、会場を笑いに包みました。
また、大泉は家族とともに映画を観たエピソードを披露し、「娘が才蔵の気持ちに涙した」と語ることで、作品が幅広い年齢層に響くことをアピールしました。時代劇というジャンルに対する先入観を超え、観客に新たな視点を提供することができたようです。
長尾謙杜の成長と今後の展望
映画『室町無頼』を通じて、長尾謙杜は時代劇という新たなジャンルに挑戦しました。日本の歴史と現代の若者をつなぐ架け橋として、彼の役割は大きな意味を持ちます。映画のプロモーション活動や舞台あいさつでのエピソードは、彼の成長を感じさせるものであり、これからの活躍が期待されるところです。
[高橋 悠真]