三浦涼介と岡本圭人、『オイディプス王』に挑む役者魂!
ギリシャ悲劇『オイディプス王』に挑む三浦涼介と岡本圭人の役者魂
三浦涼介の再演への情熱
三浦涼介さんは、前回の公演でオイディプス王を演じ、その圧倒的な表現力で高く評価されました。「再演が決まったときは驚きましたが、オイディプス王として再び舞台に立てることを誇りに思っています」と語る彼は、再びこの役に挑むことに強い意欲を持っています。初演時の経験を活かし、今回も「悲劇の中に1ミリでも希望を残す」という演出家・石丸さち子さんとのテーマを大切に、役を深めていく予定です。
三浦さんの役者としての原動力となっているのが、石丸さんとの出会いです。彼女から「愛情」を感じることで、演技の楽しさや厳しさを再発見したと言います。俳優としての成長を促す出会いは、彼にとって大きな転機となり、「自分が役を演じる意味」を再確認するきっかけとなりました。
新たな挑戦に燃える岡本圭人
一方、岡本圭人さんは、ギリシャ悲劇に出演することが長年の目標だったと語ります。アメリカでの演劇留学を経て、舞台での活躍が続く彼にとって、『オイディプス王』のクレオン役は初めてのギリシャ悲劇への挑戦です。「クレオンという役を通じて、オイディプス王の物語を新たな視点で導くことができたら」と、彼は意気込みを見せています。
クレオンは、神からの信託を伝えるという重責を担う役どころであり、岡本さんはその葛藤をどのように表現するかを考えています。彼が大切にしているのは、シンプルかつ奥深い古典作品において、演出家の解釈に柔軟に応じることです。演出の変化によって役の深みが出ることを期待し、稽古に臨む姿勢は真摯そのものです。
異なる背景を持つ二人の共演
三浦涼介さんと岡本圭人さんは、それぞれ異なるキャリアとバックグラウンドを持ちながらも、共にギリシャ悲劇という古典に新たな命を吹き込むことを目指しています。三浦さんは過去の経験を基に自分のオイディプス王を再構築しようとしており、岡本さんは初めてのギリシャ悲劇に心躍らせ、クレオンという役を深く掘り下げようとしています。
この作品において、二人の役者がどのように互いに影響を与え合い、新しい化学反応を生み出すのかが非常に興味深いポイントです。特に、岡本さんは三浦さんの「華やかで強さの中に儚さが秘められた」演技に魅了されており、一緒に舞台に立つことを楽しみにしています。
石丸さち子の演出がもたらす新たな解釈
演出を手掛ける石丸さち子さんは、ギリシャ悲劇という古典に対してクラシックな演出を施す一方で、「悲劇の中に希望を見出す」という新たな解釈を提示しています。彼女の演出は、現代に生きる私たちにとっても普遍的なテーマを投げかけ、観客に深い感動を与えることでしょう。
[山本 菜々子]