スポーツ
2025年02月02日 19時10分

カーリング日本選手権で波乱!北海道銀行がロコ・ソラーレを撃破

カーリング日本選手権で新たな波乱、北海道銀行がロコ・ソラーレを撃破

約2000席の観客席は全日程で完売し、カーリングの人気の高さを改めて証明しました。試合は序盤から接戦。北海道銀行は第5エンドで4対3とリードし、その後も勢いを保ち、最終第10エンドでプレッシャーのかかるショットを見事に決めて勝利を収めました。サードの仁平美来選手は「勝つことができたのは大きな弾みになった」と喜びを語り、チームの自信が深まったことを示しました。

ロコ・ソラーレにとっての試練、オリンピックへの道は険しい

ロコ・ソラーレにとって、この敗北は痛手となりました。今大会で4位以下になれば、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪への出場が絶望的となるため、まずは1次リーグを突破しなければなりません。藤沢五月選手率いるチームは、序盤でリードを奪ったものの、北海道銀行の粘り強い戦略とプレーに押される形で敗北を喫しました。

試合中、ロコ・ソラーレは不運にも氷上のゴミによるストーンの失速というアクシデントにも見舞われました。これにより、逆転のチャンスを逃してしまい、試合の流れを変えることができませんでした。しかし、藤沢選手はその後も精細なショットでチームを支え、一時的に差を縮めるなど、試合を最後まで諦めない姿勢を見せました。

五輪出場への複雑な条件と戦略的な駆け引き

ミラノ・コルティナ五輪の代表選考は、非常に複雑な条件によって決定されます。24年日本選手権の優勝、25年日本選手権の優勝、25年日本選手権決勝3日前の世界チームランキングでの日本最上位などが求められ、条件を満たすチームが複数ある場合は代表決定戦が行われます。

ロコ・ソラーレは、現在の世界ランキングで日本勢のトップに位置していますが、24年の日本選手権では4位に終わっており、今大会で3位以内に入らなければ五輪への道が断たれる危機に直面しています。一方、北海道銀行はこの勝利をさらなる飛躍の糧にしようとしています。

カーリング界の未来と競技の魅力

今大会で女子の優勝チームは、3月に韓国で開催される世界選手権と9月の五輪代表候補決定戦の出場権を獲得します。世界選手権での成績が五輪の出場枠に直結するため、各チームはここで良い成績を残すことが求められます。特に、日本女子は過去の世界選手権で思うような成果を挙げられていないため、今回の大会での結果が非常に重要です。

[山本 菜々子]

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