映画「35年目のラブレター」公開目前、重岡大毅が語る挑戦の意味とは
映画「35年目のラブレター」公開目前、重岡大毅が語る“挑戦”の意味
映画のテーマと重岡大毅の挑戦
映画のテーマは「何かを始めるのに遅すぎることはない」というシンプルながら深いメッセージです。重岡さんは、このメッセージを受け取り、自身の挑戦として「コールドシャワー」を始めたといいます。毎朝、冷たいシャワーを浴びることで、心身をシャキッと引き締め、免疫力を高める効果を期待しているとのこと。寒さが厳しい日には、脱衣所で裸で立ち尽くすこともあるそうですが、それでも続けることで新たな自分に出会うことを目指しています。
この挑戦は映画の中の西畑保の姿とも重なる部分があります。読み書きができないという困難を抱えながらも、一歩ずつ前に進む姿勢は、現代を生きる私たちにとっても大切な教訓です。何かを始めることに年齢は関係なく、新しい挑戦はいつでも可能であることを重岡さん自身の挑戦からも感じ取れます。
信頼し合う共演者たちの絆
重岡さんと共演する上白石萌音さんは、映画「溺れるナイフ」以来約8年ぶりの再共演です。彼らはお互いに尊敬し、信頼し合っている様子がトークセッションでも感じられました。上白石さんは、共演することにより将来のビジョンを描きながら撮影に取り組んだと語っています。この信頼感が映画の中でどのように表現されているのか、観客にとっても楽しみの一つとなるでしょう。
また、映画のプロモーション活動中においても、重岡さんと笑福亭鶴瓶さんのユーモラスなやり取りが話題を呼びました。鶴瓶さんが眼鏡を外し、重岡さんの表情を模倣する場面では、会場が笑いに包まれました。重岡さん自身も「似ている」と言われることに対して「うれしさと複雑さ半々」と笑顔で応じるなど、和やかなムードが漂いました。
映画がもたらす感動の波
この映画は、2003年に朝日新聞で紹介された夫婦の実話を基にしています。読み書きができない夫と、それを支える妻の物語は、テレビや雑誌で多くの人々の心を打ちました。映画化されることで、さらに多くの観客に感動を届けることでしょう。映画を観た上白石さんも「想像を超える温かさと笑いに満ちた作品」と感想を述べ、早く多くの人に観てほしいと期待を寄せています。
「35年目のラブレター」は、観る者に暖かい感動を与えるだけでなく、人生における新たな挑戦への勇気をもたらす映画です。映画を通じて描かれる感情の波や、実際の人生における挑戦の重要性を、重岡さんのコールドシャワーのエピソードとともに考えてみるのも一興かもしれません。
映画は3月7日より全国公開されます。幾つになっても新しいことを始める勇気を持ちたいと願う方には、ぜひ足を運んでいただきたい作品です。
[鈴木 美咲]