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2025年02月08日 08時10分

広島カープ田中広輔、2軍キャンプでベテランの意地を見せる

広島カープ・田中広輔、ベテランの意地を見せる2軍キャンプ

プロ野球界で35歳という年齢は、選手としてのキャリアの終盤に差し掛かる時期としてしばしば捉えられます。しかし、広島東洋カープの田中広輔選手にとって、年齢はただの数字に過ぎません。12年目のシーズンを迎える彼は、プロとしての誇りと意地を胸に、初めての2軍キャンプから再び輝きを取り戻そうと奮闘しています。

昨シーズン、田中選手は66試合に出場し、打率.156と不本意な成績に終わりました。これは彼のキャリアの中で最も厳しいシーズンの一つであり、その結果、今季初めて2軍キャンプからのスタートを余儀なくされました。彼自身も「やることは変わらない」と語るように、プロとしての姿勢は一貫しており、若手選手の模範となるべく、彼の経験と知識を伝える役割も果たしています。

競争の激しい環境での再起を目指す

田中選手にとって、今シーズンは特別な意味を持つものです。彼は自身のパフォーマンスを取り戻すために、特にオフシーズン中のトレーニングに力を入れてきました。「足腰が悪くなったら衰えも早い」という信念のもと、走り込みを重点的に行い、下半身の強化に努めてきたと言います。キャンプ初日には、若手選手を凌駕する走りを見せる場面もあり、35歳でもなお進化を続ける姿勢を示しています。

広島カープの新井貴浩監督は、ベテラン選手に対して「結果を出してほしい」と期待を寄せています。田中選手もその期待に応えるために、数字にこだわりながら、チームの勝利に貢献する存在としての役割を全うしようとしています。彼は、「勝利の輪に必要なピースとしてやっていきたい」と語り、チームの一員としての自覚を持って取り組んでいます。

若手選手への影響と未来への視点

田中選手の存在は、単に自身の復活を目指すだけでなく、チーム全体にとっても重要なものです。彼の経験とリーダーシップは、若手選手たちにとって貴重な学びの場を提供しています。特に、同じく2軍スタートとなったドラフト1位の佐々木選手との交流は、彼らにとってのモチベーションや成長のきっかけとなるでしょう。田中選手は、若手選手が質問してくれれば何でも答える姿勢を持ちつつも、まずは自身の課題に集中する姿勢を貫いています。

[松本 亮太]

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