ホーランド監督初采配で横浜F・マリノスが勝利、ACLグループ首位に
ホーランド監督初采配で横浜F・マリノスが白星スタート
アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)での横浜F・マリノスの活躍が続いています。2月12日に日産スタジアムで行われた上海申花との試合で、横浜FMは1-0で勝利を収め、スティーブ・ホーランド監督の初陣を白星で飾りました。この試合の勝利により、横浜FMはグループ首位に浮上し、決勝トーナメント進出を確定させました。
新戦術での挑戦と手腕
ホーランド監督は、今シーズンから新たにチームを率いることとなり、初戦から新しい戦術を試みました。チームは「3-4-3」のフォーメーションを採用し、守備の強化を図りました。昨シーズンはリーグワースト4位の62失点を喫しており、守備の改善が課題とされていましたが、今回の試合ではクリーンシートを達成しました。特に、宮崎キャンプでのボール奪取の意識が功を奏し、チーム全体が守備に貢献する姿勢を見せました。
試合の決定的な瞬間は前半20分に訪れました。アンデルソン・ロペスの見事なヒールパスをヤン・マテウスが受け取り、左足で鮮やかにゴールを決めました。このゴールは、チームにとって今季初の得点であり、勝利への大きな一歩となりました。
試合の不安材料
一方で、試合には不安要素もありました。主将の喜田拓也選手が右太もも裏を痛め、前半43分に渡辺皓太選手と交代しました。喜田選手の状態は不明で、今後の試合に向けた不安材料となっています。J1リーグの開幕戦が間近に迫っているため、彼の負傷はチームにとって大きな影響を及ぼす可能性があります。
試合中には、強風の影響もあり、守備の連携やビルドアップでの不安定さが露呈する場面も見られました。特に、前半15分までに上海申花に3度の決定的なチャンスを許すなど、守備面での課題も残りました。しかし、GK朴一圭選手のファインセーブが光り、無失点で試合を終えることができました。
今後の展望と課題
横浜FMは、15日にJ1リーグの開幕戦を迎えます。新潟との対戦では、今回の試合で見えた課題をどのように克服するかが重要です。また、主将の喜田選手の状態次第では、チームのフォーメーションや戦術に影響を及ぼす可能性があります。ホーランド監督の手腕が試される場面となるでしょう。
ACLEでは既に決勝トーナメント進出を決めていますが、グループステージの残り試合ではさらなる調整が求められます。特に、上海海港との試合では、守備の安定性を高めることが重要です。チームは、ACLでの好成績を維持しつつ、国内リーグでも上位を目指すべく、さらなる成長が期待されます。
[山本 菜々子]