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2025年02月15日 06時20分

尾上菊之助、八代目尾上菊五郎襲名で新たな挑戦

八代目尾上菊五郎襲名に向けた尾上菊之助の挑戦と期待

歌舞伎界において、名跡の襲名はただの名前の変更ではなく、歴史と伝統を背負う大きな節目です。現代の歌舞伎界にその名をとどろかせる尾上菊之助氏が、この5月の「團菊祭五月大歌舞伎」と6月の「六月大歌舞伎」で、八代目尾上菊五郎として新たな一歩を踏み出すことが発表されました。この襲名は、菊之助氏にとって大きな挑戦であり、新たな期待を背負う瞬間です。

菊之助氏は、18歳で「弁天娘女男白浪」の弁天小僧を演じて以来、歌舞伎界での地位を築いてきました。彼は、名優が揃う歴代の菊五郎たちに恥じないよう、舞台に立つことを目標に掲げています。「自分の至らなさと向き合い、自問自答してきた菊之助(時代)でございました。これからも自分に厳しくするのは続けていきます。芸に終わりはなく、一生掛けて磨き上げるものだと思っています」と語る彼の決意は、彼自身の成長と共に、歌舞伎界全体の未来をも見据えているように感じられます。

坂東玉三郎、そして市川團十郎との共演

歌舞伎界の未来を見据えて

菊之助氏は、襲名によって個人の成長だけでなく、歌舞伎界全体の発展にも貢献したいと語っています。「門閥だけでなく、研さんして広く開かれた歌舞伎界というのが目指すところ。幅広く門を開いて後進の指導をしていきたい」と述べる彼の言葉には、伝統を守りつつも新しい風を取り入れたいという意欲が感じられます。

このように、八代目尾上菊五郎としての新たなスタートを切る菊之助氏は、歴史と伝統を重んじながらも、現代の歌舞伎界をリードする存在として期待されています。彼の襲名は、単なる名の継承ではなく、次世代の歌舞伎を担う重要な役割を果たすことになるでしょう。

歌舞伎界にとって、名跡の襲名は大きな意味を持ちます。歴史ある名を受け継ぐことは、過去の偉大な先人たちへの敬意を表しつつ、自らの新しい歴史を刻むことでもあります。尾上菊之助氏が挑むこの大きな節目が、歌舞伎界に新たな風をもたらすことを期待したいと思います。

[鈴木 美咲]

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