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2025年02月17日 14時20分

大河ドラマ『べらぼう』第7回、花の井の大胆な策に視聴者釘付け

大河ドラマ『べらぼう』、花魁・花の井が見せた覚悟と華麗なる立ち回り

大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』は、18世紀半ばの江戸を舞台に、「江戸のメディア王」と称される蔦屋重三郎、通称“蔦重”の波乱万丈な人生を描いています。第7回の放送では、蔦重がピンチを迎える中、彼の幼なじみであり花魁である花の井が、彼を救うために大胆な行動を起こしました。その姿に多くの視聴者が心を打たれました。

花の井の秘策が蔦重を救う

物語は、蔦重が「倍売れる吉原細見を作ること」を条件に地本問屋に加わろうとするところから始まります。彼は吉原周辺で情報を集め、薄い細見を半値で刊行するアイデアを思いつきます。しかし、老舗地本問屋からの圧力や脅しが蔦重にのしかかります。

そのような状況で、花の井が蔦重に一枚の紙を渡します。そこには「花の井改め瀬川」と記載されており、彼女は不吉とされていた名跡を継ぐことで、蔦重の細見をバカ売れさせる策を講じたのです。これまで空いていた名跡を敢えて継ぐことで、逆に話題性を生み出し、細見の売れ行きを加速させる狙いがありました。

吉原への深い愛情と揺るぎない信念

花の井が名跡を継ぐ決断をした背景には、彼女の吉原への深い愛情と、蔦重への信頼があります。彼女は蔦重に「吉原をなんとかしたいと思ってんのはあんただけじゃない」と伝えます。「任せたぜ。蔦の重三」との言葉には、彼女なりの覚悟と信念が込められており、視聴者に強い印象を残しました。

また、蔦重が吉原で自前の本屋を持つ意味を説くシーンも印象的です。彼は、吉原の女郎たちのために、彼女たちが胸を張って生きられるようにしたいと熱く語ります。その言葉には、商売を超えた人間としての思いやりが感じられ、視聴者の心を打ちました。

花の井の行動と蔦重の熱い思いに、視聴者からは多くの反響が寄せられました。「花の井改め瀬川!! 惚れ直しちゃう」「彼女なりの<添い遂げ>なんだと思うのね…切ない…」など、彼女のヒロインとしての立ち位置を称賛する声が多く見られました。

次回の放送では、花の井が名跡を襲名したことで、吉原が一層賑わいます。また、新たなキャラクターとして盲目の大富豪、烏山検校が登場し、物語はさらに複雑に展開していきます。蔦重と花の井の関係がどのように進展するのか、視聴者の期待が高まります。

『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』は、時代劇としてのエンターテイメント性に加え、キャラクターたちの人間ドラマが見どころです。これからの展開に目が離せません。

[中村 翔平]

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