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2025年02月23日 07時11分

遠藤保仁、指導者としての未来を描く

遠藤保仁が描くサッカー指導者としての未来

サッカー界のレジェンド、遠藤保仁氏がガンバ大阪のトップチームコーチとして新たなステージに進んでから一年が過ぎました。選手時代に数々の栄光を手にした彼が、指導者としてサッカー界にどのような影響を与えるのか、その初期段階での挑戦と視点を通して探ってみたいと思います。

選手から指導者へ、新しい視点の模索

遠藤氏は、日本代表として歴代最多出場記録を持ち、J1リーグでも最多出場を誇る選手として知られています。引退後、ガンバ大阪のコーチとしてスタートした彼は、現役選手時代とは異なる視点でサッカーに携わることを模索しています。選手時代の経験を活かしつつも、指導者としての新しい視点を得ることに挑戦中です。

遠藤氏は、選手時代から続けてきた「視野を広げる」ことをコーチングにも取り入れています。選手としての視野と指導者としての視野は異なるため、これまで以上に多角的な視点を持つことを心掛けています。選手のメンタル面をケアしつつ、個々の特性に応じた指導を行うことが重要と考えています。

世代間ギャップを乗り越える指導法

若い選手たちにとって、遠藤氏の経験と知識は貴重なリソースです。しかし、世代間のギャップを感じることもあるといいます。遠藤氏は、自分の考えを押し付けることなく、柔軟に若い選手たちの意見を受け入れる姿勢を大切にしています。特に、若い世代の選手たちとのコミュニケーションにおいては、褒めて伸ばすアプローチを重視しています。

また、彼は「適切に叱る」ことの重要性も強調しています。選手が自分の弱点に気づくための「さりげないひと言」を大切にしており、選手たちがモチベーションを保ちながら成長できる環境を作ることを目指しています。

子供たちへの指導を通じて得た新たな学び

遠藤氏は、プロ選手だけでなく、子供たちへの指導にも情熱を注いでいます。サッカー教室での指導を通じて、「言葉だけでなく、体の動きと合わせて教える」ことの重要性を再認識したと語っています。子供たちは一人一人成長スピードが異なるため、指導者はその速度に合わせた指導が求められます。

サッカーはチームプレーであり、楽しむことと同時に、チームとして勝利を目指すことも重要です。子供たちには、サッカーを通じて多くの経験を積み、将来的にはプロのサッカー選手を目指してほしいという願いを持っています。

未来への展望と超攻撃的スタイルへの情熱

遠藤氏は、将来的にS級ライセンス取得を目指していますが、具体的な目標は定めていないといいます。ただし、監督としてのサッカーを楽しみたいという思いは持ち続けています。もし監督になった場合、彼は「超攻撃的なプレースタイル」を追求したいと考えています。テクニシャンな選手たちを揃え、予測不能な戦術で相手を翻弄するサッカーを展開したいと意欲を燃やしています。

[田中 誠]

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