スポーツ
2025年02月23日 18時11分

舟越秀虎、巨人での挑戦を加速する盗塁と新打撃法

舟越秀虎、巨人での新たな挑戦と成長の軌跡

巨人の育成選手、舟越秀虎外野手が、今季初となる実戦での盗塁を成功させました。彼の盗塁は、単なる成功にとどまらず、彼の成長と野球に対する新たなアプローチを象徴するものでした。舟越選手は、2軍広島戦で6回に代走として起用され、ウエストボールという厳しい状況下で見事に二塁を奪取しました。この盗塁の成功の裏には、「重信塾」で学んだヘッドスライディングの技術が大きく貢献しています。

盗塁技術の向上とその背景

舟越選手は、ソフトバンク時代にファーム非公式戦で90試合68盗塁という驚異的な記録を持つ選手です。その快足を武器に、巨人移籍後も2軍戦でリーグ3位タイの14盗塁をマークしています。彼が今回の盗塁に際して導入したヘッドスライディングは、元巨人の重信選手からの助言を受けたものです。重信選手は、巨人の2軍外野守備兼走塁コーチとして、舟越選手に対し「いい選手はアウトにならない」との教えを授けました。この教えは、単に盗塁技術の向上だけでなく、選手としての意識改革にもつながっています。

クリケットバット導入による打撃向上

舟越選手はまた、打撃面でも新たなアプローチを試みています。2軍キャンプでは、大谷翔平選手も使用したことで話題となったクリケットバットを用いた練習を取り入れました。この練習方法は、ボールを平らな面で捉えることで逆方向への打撃意識を高めることを狙っています。舟越選手は「引っかけずに面を向ける練習をして、空振りしないようにしている」と語り、練習の効果を実感しています。クリケットバットは、メジャーリーグでも流行しており、打撃フォームの改善に大きく寄与しています。

支配下昇格への厳しい競争

巨人には現在42名の育成選手が所属し、彼らは残る8枠の支配下登録を目指して競争しています。舟越選手もその一人であり、彼の目指す道のりは決して平坦ではありません。ジャイアンツ球場での育成練習打ち上げ後、彼は2軍キャンプでのスタートを切り、支配下昇格を目指してさらなる努力を重ねています。この競争は、選手個々の能力を試される場であると同時に、チーム全体の底上げにもつながっています。

舟越秀虎選手は、巨人での新たな環境においても、その優れた身体能力と学ぶ姿勢で確実に結果を出しています。彼の取り組み方は、若手選手の中での模範となり、チーム全体の成長を促すでしょう。今後の彼の活躍から目が離せません。

[鈴木 美咲]

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