スポーツ
2025年02月25日 22時20分

松本怜選手、試練と成長の競艇戦略

松本怜選手の成長と試練

松本選手が今大会で手にしたのは、2連対率が22.9%と低いものの、乗り手に関係なく上位パワーを発揮するA評価の1号機です。「ホームの伸びは良さそうで、米丸乃絵選手や井上未都選手と試運転しても強め」と、機歴通りの好感触を示しています。また、「ペラは正月戦の時の形にしようと思ったら近かった。あの時は若松で初めて乗りやすかったので」と語るように、調整のしやすさも好材料となっています。昨年からヴィーナスシリーズで2度の優出経験を持つ松本選手にとって、今節は再び大きなチャンスとなるでしょう。

しかし、松本選手の挑戦は決して容易ではありません。彼は近年、徳山で開催された「ボートレースレディースVSルーキーズバトル」で、6号艇という不利な条件の中、果敢にコース取りを試みましたが、結果は辛辣なものでした。「まだ準備段階で、展示は出ても本番は出ないことが多い。今も展示は飛んで行ったのに本番はダメ。伸びもピット離れ仕様にしている分、売り切れてしまっている」と、彼自身も現状への課題を認識しています。

エンジン戦略と競艇の戦い

今大会では、福岡泉水選手が唯一のA+エンジンを手にし、それがどのように作用するのかも焦点となっています。福岡選手の32号機は、前回A級選手が乗った際に「このエンジンはSGを取る」と絶賛されたほどの性能を持ちます。他のエンジンもA評価以上のものが10基あり、各選手がどのようにそれを活かすかが鍵となります。

競艇は、単なるスピードの争いだけでなく、エンジンやペラの調整といった技術的要素も大きく影響します。松本選手をはじめとする選手たちが、それぞれのエンジンの特性を最大限に活かしながら、水面での戦いをどう展開していくのかが見どころです。特に、松本選手のように地元での経験を積んだ選手は、特有の水質や風向きに適応する力があるため、他の選手にとって難敵となり得ます。

[高橋 悠真]

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