スポーツ
2025年02月26日 13時10分
朝乃山、春場所で復活へ – 大相撲界に再び輝きを取り戻す挑戦
朝乃山復帰への道: 大相撲界に再び輝きを取り戻す挑戦
3月13日に始まる大相撲春場所で、元大関の朝乃山が土俵に復帰する意志を示しています。左膝靱帯断裂という大怪我からの復帰に向け、彼の試練と期待が交錯するこの時期、朝乃山の再起への意欲と、その背景にある物語を探ります。
朝乃山は、昨年の名古屋場所中に負った左膝の重傷により、以降3場所連続で全休することを余儀なくされました。この怪我によって大関から三段目まで番付を下げた彼ですが、春場所での復帰を目指し、現在は大阪市中央区の高砂部屋宿舎で稽古に励んでいます。彼の復帰は、ただ怪我からの回復を意味するだけでなく、その先にある再びの栄光を掴むための第一歩でもあります。
逆境からの再挑戦: 番付と戦績の変遷
朝乃山のキャリアは、順風満帆だったとは言えません。彼はかつて不祥事による出場停止処分を受け、その後の名古屋場所での左膝の負傷が重なり、度重なる試練に直面しています。しかし、彼の柔軟性と忍耐力は、近畿大学での学生時代から培われたものであり、今回の大阪での復帰戦にもその精神が活かされることでしょう。
三段目に落ちた幕内経験者が再び上位に返り咲くのは稀なケースです。戦後で2度も三段目以下に落ちた力士が再入幕した例はなく、朝乃山にとっては非常に厳しい道のりです。それでも彼は、過去の栄光に縋るのではなく、今与えられた状況を全力で受け入れ、再び上を目指す覚悟を持っています。
怪我を乗り越えて: 新たなアプローチで臨む春場所
彼の師匠である高砂親方(元関脇朝赤龍)からの出場許可を待つ間も、彼は全力で稽古に励んでいます。朝稽古では幕内力士との対戦を重ね、その中で勝ち越していることからも、その調子の良さが伺えます。
大相撲界における存在意義と期待
[松本 亮太]