スポーツ
2025年02月27日 10時10分

F1バーレーンテスト初日:ノリスの快走と停電の波乱

F1バーレーンテスト初日:ノリスの快走と停電によるセッション中断

2025年のF1シーズンがバーレーン・インターナショナル・サーキットでのプレシーズンテストからスタートしました。初日はマクラーレンのランド・ノリスが最速タイムを記録し、その存在感を示しました。ノリスは午後のセッションで1分30秒430というタイムを叩き出し、マシンの性能を最大限に引き出しました。この結果は、マクラーレンが昨シーズンのコンストラクターズチャンピオンとしての地位を堅持する意欲を示すものです。

予期せぬ停電で中断、セッション再開は夜間に

しかし、この日のテストは波乱含みでした。午後のセッション中、サーキット全体が停電に見舞われ、約1時間の中断を余儀なくされました。外部変電所の故障が原因で、チームのガレージやトラックの照明が消え、レースコントロールは赤旗を掲げてセッションを一時停止しました。セッションは夜間に延長され、ドライバーたちは貴重なテスト時間を取り戻すべく精力的に走行を続けました。

この停電の影響で、チームは予定していたテストプログラムを調整する必要があり、特にロングランや新しいセットアップの試行を計画していたドライバーにとっては試練となりました。それでも、F1のチームとドライバーたちはこの逆境を乗り越え、限られた時間の中で最大限の成果を上げる姿勢を見せました。

フェラーリに加入したハミルトン、学習とデータ収集に集中

ハミルトンの加入はフェラーリにとって大きな話題であり、彼の経験と実績がチームに新たな風を吹き込むことは間違いありません。フェラーリは、彼の存在を最大限に活用し、これからのシーズンでの復活を目指しています。

メルセデスとレッドブル、安定感を示す

メルセデスのジョージ・ラッセルは午後のセッションで2番手のタイムを記録し、チームの安定した競争力を示しました。また、午前中に走行したアンドレア・キミ・アントネッリは、メルセデスの新たな才能として期待されています。彼の速さと適応力は、今後のレースにおけるチームの強みとなるでしょう。

一方、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは3番手のタイムをマークし、チームの準備が順調に進んでいることを示しました。フェルスタッペンは「すべての感触が良好だった」とコメントし、マシンのパフォーマンスに自信を持っています。彼のドライビングスタイルは年々洗練されており、今シーズンもタイトル争いの中心にいることは間違いありません。

新たな才能とチームの動向

また、ウィリアムズのカルロス・サインツやアルピーヌのピエール・ガスリーも、それぞれのチームでの役割を確立しつつあり、今後のレースでのパフォーマンスに期待が高まります。特にサインツは、ウィリアムズでの第一印象をポジティブに受け止めており、シーズン開幕に向けた準備が順調に進んでいることを示しています。

このように、2025年のF1シーズンは、多くのチームが新しい体制やドライバーによって再び競争力を高めようとしているのが見て取れます。プレシーズンテスト初日からも分かるように、各チームが抱える課題や挑戦は多岐にわたりますが、それを乗り越えることで新たな発展が期待されます。これから始まるシーズンがどのようなドラマを生み出すのか、F1ファンにとっては見逃せない一年が始まりました。

[中村 翔平]

タグ
#F1
#ノリス
#バーレーン