松坂桃李が大河ドラマ「逆賊の幕臣」で新たな挑戦を披露
松坂桃李、大河ドラマ「逆賊の幕臣」で再び“殿”に挑む
2027年に放送されるNHK大河ドラマ第66作「逆賊の幕臣」で、俳優の松坂桃李さんが主演を務めることが発表されました。松坂さんが演じるのは、幕末の幕臣・小栗上野介忠順。彼は、勝海舟のライバルと称される人物であり、日本の産業革命を牽引した横須賀造船所を築いた功績があります。しかし、明治新政府に「逆賊」とされ、歴史の陰に追いやられた悲運の天才でもあります。このドラマは、彼の知られざる活躍を鮮烈に描くと共に、幕末の裏側に迫る内容となっています。
松坂さんが「殿」と呼ばれる役を演じるのは、2009年の「侍戦隊シンケンジャー」以来となります。当時20歳だった彼は、今回の大河ドラマ主演に対し、「16年の歳月を経て、36歳なりの人生を見せたい」と意気込みを語っています。この発言からも、彼がこれまでの俳優人生で培ってきた経験と成熟を、どのように役柄に投影するのか期待が高まります。
歴史の陰に埋もれた「逆賊」に光を当てる
「逆賊の幕臣」は、幕府側の視点から幕末を描く意欲作です。これまで幕末の物語は、新政府側や著名な志士たちに焦点が当てられがちでした。今回の作品では、小栗上野介忠順という、歴史の敗者とされる人物にスポットライトを当てることで、新たな視点を提供します。脚本を手掛けるのは、数々のヒット作を生み出してきた安達奈緒子氏。彼女は、歴史の裏側に秘められた人間ドラマを丹念に描写することに長けており、視聴者を引き込むストーリーテリングが期待されます。
また、制作統括を務める勝田夏子氏は、「これまで語られてこなかった幕臣の側面に光を当てたい」と意気込みを述べています。歴史の教科書では語られない、幕末のリアルな人間模様を描き出すことにより、視聴者に新しい歴史の見方を提案する狙いがあります。
松坂桃李が背負うプレッシャーと期待
松坂さんは、これまで多くの作品で多様な役を演じてきましたが、「逆賊の幕臣」では、歴史上の実在の人物を演じるという新たな挑戦に臨みます。特に、小栗上野介忠順というキャラクターは、ただの天才ではなく、その才能ゆえに逆賊となってしまった複雑な人物です。松坂さんがこの役をどのように解釈し、どのように演じるのかが、作品全体の鍵を握ることになるでしょう。
ファンの期待とSNSでの反響
SNSでは、「ついに来た!」「待ち遠しい」といった声が多く寄せられており、松坂さんの大河主演を待ち望んでいたファンの期待が感じられます。さらに、2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」で主演を務める仲野太賀さんとの共演歴が話題となり、「『ゆとりですがなにか』メンバーの活躍嬉しい」といった声も上がっています。ファンにとっては、見慣れた俳優たちが大河ドラマという大舞台でどのような演技を見せるのか、非常に楽しみな展開です。
「逆賊の幕臣」は、幕末の歴史に新たな光を当てると共に、松坂桃李さんの新たな一面を引き出す作品となるでしょう。彼の演技がどのように視聴者の心を捉えるのか、今から期待が高まります。
[高橋 悠真]