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2025年03月04日 19時11分

スノーボード新星・長谷川帝勝、全日本選手権で初優勝!

スノーボード界の新星、長谷川帝勝が日本一に輝く

スノーボードのスロープスタイル全日本選手権が長野県の栂池高原スキー場で開催され、19歳の長谷川帝勝選手が見事に初優勝を果たしました。彼は2023年の世界選手権ビッグエア部門で既に世界の頂点を極めており、今回の全日本選手権では「世界一の男が日本一になりに来た」という宣言通り、圧巻の滑りを披露しました。

圧倒的な技術と独自のスタイルで魅了

長谷川選手は決勝の1本目から、高難度の技を次々と成功させました。特に「スイッチバックサイド1260」と呼ばれる逆向きからの横回転技は、観客のみならず審査員たちをも魅了しました。彼の滑りには、ただ技術的な難易度を追求するだけでなく、独自のスタイルを表現することに重きを置いていることが伺えます。スタイルと技術の両立は、彼がスノーボード界で確固たる地位を築くための大きな武器となっています。

今回の全日本選手権は、国際大会と比べるとコースの規模や難易度が低いとされています。しかし、長谷川選手はその中でも自分らしさを貫き、「魅せる滑り」を追求しました。彼は「W杯に比べて小さいセクションでも自分をうまく表現できた」と振り返り、ステージの違いをしっかりと理解しながらも、高いパフォーマンスを維持することの重要性を示しました。

未来の五輪に向けたステップ

長谷川選手の今回の勝利は、彼のキャリアにおける重要なステップであることは間違いありません。彼は「直近のゴールは五輪」と語っており、今後の目標はミラノ・コルティナ五輪での表彰台に立つことです。そのために、彼は怪我をしないことを第一に考えつつ、最高のパフォーマンスを発揮するための準備を怠りません。

長谷川選手の一日は、朝5時の起床から始まり、体を温めるためのバスルームでの時間、そして1時間以上に及ぶストレッチと準備運動で構成されています。このような徹底した準備は、彼の成功の裏にある努力を物語っています。幼少期からの積み重ねが、現在の彼を支えていることは明らかです。

国際舞台でのさらなる活躍を期待

スケールの異なる大会においても、彼は自分のスタイルを貫く姿勢を続けることでしょう。長谷川選手のようなアスリートが、日本のスノーボード界に新たな風を吹き込むことは間違いありません。彼の今後の活躍が、次世代のスノーボーダーたちにどのような影響を与えていくのか、その行方に期待が集まります。

[佐藤 健一]

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