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2025年03月07日 07時11分

李忠成、サッカー界から東南アジアへの橋渡しを目指す新たな挑戦

李忠成、サッカー界から新たな舞台へ:彼が描く未来のビジョン

39歳の李忠成氏は、サッカー界で輝かしいキャリアを築き上げた不屈のストライカーとして知られています。彼の左足から放たれるシュートは、日本代表としても数々の栄光をもたらしました。しかし、2023年9月に現役を引退し、今は新たなステージに挑戦しています。彼が現在取り組んでいる活動や目指す未来について、深く掘り下げてみましょう。

シンガポールから東南アジアのサッカー界を繋げる

現在、李氏はシンガポールを拠点に東南アジアのサッカー界と日本をつなぐ活動に取り組んでいます。彼は、東南アジア地域が日本の選手にとっても、また日本サッカーにとっても大きな市場であると見ています。李氏は「日本のサッカー選手が東南アジアに進出するためのプラットフォームを作りたい」と語っています。この地域のサッカー市場は急成長しており、日本の選手たちが進出することで、さらなる相乗効果が期待できます。彼のビジョンは、ただ単に選手を送り込むだけでなく、文化や技術の交流を促進し、相互に成長することを目指しています。

子どもたちへのサッカー教育への情熱

李氏が特に力を入れているのは、子どもたちへのサッカー教育です。彼は「本物のプレーを子どもたちに見せて、彼らの成功の物差しを持ってほしい」と述べています。生のプレーを目の当たりにすることで、子どもたちはテレビやインターネットでは感じ取れないスピードや迫力を実感できます。李氏自身も小学3年生の時、伝説的な選手である釜本邦茂氏のプレーに感銘を受け、それがプロへの道を切り開くきっかけになったと振り返ります。彼は47都道府県を駆け巡り、サッカーを通じて次世代を育てることに情熱を注いでいます。

セカンドキャリアへの挑戦と自己評価

過去から学び、未来を見据える

李氏は時折、過去を振り返りながらも「1ミリも戻りたくない」と断言します。彼のプロとしての歩みは、常に挑戦と成長の連続でした。特に2011年のアジアカップでの金色の紙吹雪を味わった瞬間は、彼のキャリアの中でも頂点の一つとして記憶に刻まれています。また、悔しい思い出も多く、特に浦和レッズ時代のV逸は彼にとって忘れられない出来事です。これらの経験は、彼の心の燃料となり、さらなる挑戦への原動力となっています。

李氏は未来について「45歳までに大きな勝負をかけられるようになりたい」と語ります。人脈、資金、スキルなど、どの要素を持ってしても大きな勝負をかけられるような“玉”を持ちたいと考えています。彼の目標は具体的には語られていませんが、その裏には大きな野心と希望が垣間見えます。

[中村 翔平]

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