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2025年03月10日 09時11分

NHK朝ドラ『おむすび』が描くコロナ禍の医療現場と人間模様

朝ドラ『おむすび』が描くコロナ禍の医療現場と人間模様

NHKの連続テレビ小説『おむすび』が、視聴者に深い感動を与え続けています。今回取り上げるのは、第112話で描かれるコロナ禍における医療現場の様子と、それに伴う人々の心の変化です。このドラマは、平成時代のギャルだった主人公・米田結(橋本環奈)が栄養士として成長しながら、現代社会が抱えるさまざまな問題に対処していく姿を描いています。脚本を手がけるのは、根本ノンジ氏で、彼の作品には常に人間味溢れるストーリーが織り込まれています。

第112話では、新型コロナウイルスの影響で、結たち管理栄養士の業務が制限される様子が描かれました。通常、患者との直接的なコミュニケーションを重視していた彼女たちは、リモート通話という新たな形でのつながりを模索します。劇中で、このリモート通話のシーンが印象的に描かれ、視聴者に現代の課題を考えさせる契機となっています。

森下直久役を通じて見える医療現場のリアル

『おむすび』で消化器内科医・森下直久を演じる馬場徹さんは、役を通じて医療現場の過酷さを実感したと語っています。彼の演じる森下は、一見頑固で気難しい医者ですが、内に秘めた患者への深い思いやりが物語の進行と共に明らかになっていきます。馬場さん自身も、撮影を通して防護服やマスクを身に着けたままの医療従事者の過酷さを目の当たりにし、現実の医療現場の大変さを痛感したと話しています。

このドラマを通じて、視聴者は医療従事者の尽力を改めて認識し、感謝の気持ちを抱くことができるでしょう。特に、コロナ禍での医療現場の描写は、視聴者にとって非常にリアルで心に響くものでした。

食と健康をめぐるドラマのテーマ

『おむすび』がもう一つ提示しているテーマは、食と健康の重要性です。主人公の結が、栄養士として人々の健康を支える姿を通じて、食生活の改善や健康管理の大切さが訴えられています。馬場さんも、ドラマを通じて食事に対する意識が高まり、食物繊維の豊富な食材を取り入れる努力を始めたそうです。

現代社会において、健康管理はますます重要なテーマとなっています。『おむすび』は、視聴者に食事や健康について考えるきっかけを提供し、日常生活における小さな変化の大切さを伝えています。

このように、『おむすび』は単なるドラマとしてだけでなく、視聴者にさまざまな社会的、個人的なテーマを考えさせる作品です。コロナ禍という現実の中で、医療現場の苦労や食と健康の重要性を描くことで、視聴者に深く刻まれるメッセージを届けています。これからも、物語の展開と共に、視聴者の心に響くシーンが続くことでしょう。

[山本 菜々子]

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