横浜F・マリノス、ACLベスト8進出!上海海港を圧倒
横浜F・マリノス、上海海港を圧倒しACLベスト8進出
AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)での横浜F・マリノスの快進撃が続いています。ホームで迎えたラウンド16第2戦では、上海海港を4−1で圧倒し、2戦合計スコア5−1で準々決勝進出を決めました。この試合では、アンデルソン・ロペスの2得点を含む4得点を横浜FMが記録し、強敵を返り討ちにしました。
試合の序盤から横浜FMは攻撃の手を緩めず、開始わずか2分で遠野大弥が先制ゴールを決めました。敵陣でのボール奪取からスムーズなパスワークでボールを繋ぎ、遠野が冷静にネットを揺らしました。これにより、横浜FMは早くも試合の流れを掴むことに成功しました。
その後も横浜FMは攻勢を続け、29分にはジャン・クルードのパスを受けたアンデルソン・ロペスが、見事な個人技で2点目を奪いました。相手ディフェンスの隙を突いたこのゴールは、ロペスの持ち味を存分に発揮したプレーでした。
上海海港も35分にレオナルドのゴールで1点を返しますが、横浜FMは前半終了間際にヤン・マテウスが3点目を叩き込み、再びリードを広げます。このプレーでは、ヤン・マテウスがボックス右からの鋭いシュートでゴールを決め、チームに安心感をもたらしました。
後半に入っても横浜FMの攻撃は止まることなく、56分にはジャン・クルードのミドルシュートがポストに当たった跳ね返りをA・ロペスが押し込み、4点目を奪いました。これで実質的に試合の勝敗は決まり、マリノスは試合をクローズさせました。
横浜F・マリノスの戦術と選手の役割
横浜FMのこの試合での戦術は、攻撃的なスタイルを基本にしつつも、相手の隙を突くカウンター攻撃を織り交ぜたものでした。特にジャン・クルードの運動量と視野の広さが際立ち、彼のパスが攻撃の起点となりました。攻守の切り替えが早く、相手にプレッシャーをかけ続けることで、自分たちのペースで試合を進めました。
アンデルソン・ロペスの決定力も際立ち、彼自身が2得点を記録したことで、チームの勝利に大きく貢献しました。また、遠野大弥とヤン・マテウスの機動力と技術が、攻撃のバリエーションを増やし、相手ディフェンスを翻弄しました。
一方で、守備陣も高い集中力を発揮し、上海海港の攻撃をしっかりと抑えました。特に、後半の相手の反撃を無失点で抑えたことは、チームの精神的な強さを示しています。
準々決勝に向けた期待と課題
この試合の勝利により、横浜F・マリノスは準々決勝進出を果たしましたが、さらなる高みを目指すためにはいくつかの課題も見えてきます。まず、試合中に見られた軽率なボールロストや、相手に主導権を握られる時間帯を減らすことが必要です。特に、強豪との対戦が予想される準々決勝では、こうした小さなミスが命取りとなる可能性があります。
また、選手層の厚みをどう活かすかも重要なポイントです。試合終盤に投入された選手たちがいかにチームに新たなエネルギーをもたらすかが、今後の勝敗に大きく影響します。選手たちがより多様な役割をこなせるようになれば、チーム全体のパフォーマンスも向上するでしょう。
[伊藤 彩花]