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2025年03月11日 21時10分

アクバシュ新監督就任、日本女子バレーに期待の新風

日本女子バレーボール代表、アクバシュ新監督の就任に期待高まる

日本女子バレーボール代表チームに新たな風が吹き込みます。トルコ出身のフェルハト・アクバシュ氏が、日本女子代表チームの初の外国人監督として就任しました。彼の目標は、2028年のロサンゼルス五輪に向けて、ダイナミックで規律正しく、世界最高レベルのパフォーマンスを発揮できるチームを作り上げることです。この意気込みは、オンラインでの記者会見で強く表明されました。

アクバシュ氏のキャリアは輝かしく、過去には中田久美監督の下で代表コーチを務め、さらにルーマニアのクラブチームの監督としても成功を収めてきました。この豊富な経験を活かし、日本代表チームの再建に取り組む姿勢を示しています。特に昨夏のパリ五輪での1次リーグ敗退を受け、新たな戦略が求められています。

技術とフィジカルの融合を目指す指揮官

日本のバレーボールは、世界でも高い技術力を誇ります。しかし、アクバシュ氏はそれだけでは国際舞台で勝ち残るのは難しいと指摘します。特にバレーボール界全体が「フィジカル」重視の方向にシフトしている中で、日本チームも肉体強化が不可欠だと強調しています。技術とフィジカルのバランスを取り、攻撃の質を高めることが、今後の成績向上に直結すると考えています。

彼は、サーブで相手にプレッシャーを与えることや、レセプションの安定性、攻撃の効率の向上が重要なカギになると述べています。これにより、日本チームが世界のトップチームと互角に戦えるようになることを目指しています。

日本のバレー文化に対する深い理解

アクバシュ氏は、日本のバレーボール文化に対する深い理解を示しています。2017年から2018年の間、中田久美監督の下でコーチを務めた経験が、日本の選手たちとの相性を確認する良い機会となりました。日本には堅実なバレー文化と大きな可能性があると彼は語ります。

この文化的な理解は、チームの結束力や規律を強化する上で大きなアドバンテージとなるでしょう。アクバシュ氏は、強いファンダメンタルや基礎、戦術的な規律、メンタル面での回復力を重視し、チームの勤労意欲を引き出すことに力を入れるとしています。

新たな戦力の発掘と世代交代

2028年ロサンゼルス五輪に向けて、アクバシュ氏は理想的な世代の結集を目指しています。これは、若手選手の育成と新たな戦力の発掘が必須であることを意味します。日本バレーボール協会の川合俊一会長も、アクバシュ氏が日本のチームに適した監督であると太鼓判を押しており、彼の手腕に大きな期待を寄せています。

[佐藤 健一]

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