日本サッカーの未来:W杯予選での挑戦とWEリーグの課題
日本サッカー界の挑戦と進化:W杯予選とWEリーグの未来
日本サッカー協会の宮本恒靖会長は、東京で行われた「日本代表新アパレルコレクション発表レセプション」にて、2026年W杯北中米大会アジア最終予選バーレーン戦への期待を語りました。勝てば8大会連続のW杯出場が決まる重要な試合を前に、選手たちのパフォーマンスに大きな期待を寄せています。宮本会長によると、選手たちは最終予選を一戦一戦大切に戦っており、予選突破に向けてしっかりと成果を出すことが求められています。
同時に、宮本会長はW杯に向けた強化プランについても言及しました。次回のW杯はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国共催で行われるため、過酷な移動と強行日程が予想されます。これに対応するため、日本代表は「2チーム分の戦力」をテーマに掲げ、選手層をさらに厚くすることが求められています。宮本会長は、バックアップ体制が重要であり、協会全体で支援していく姿勢を示しています。
しかし、WEリーグ全体の状況は依然として厳しいままです。広島の試合以外では、観客数が1000人を切る試合も多く、リーグの存続が危ぶまれています。WEリーグは当初、「女性活躍」の理念を掲げ、多くの女性理事や監督を起用してきましたが、現実路線に舵を切り、まずはリーグの安定を優先する方針に転換しています。野々村芳和チェアマンの下で、リーグの存続を最優先とする体制が整えられています。
WEリーグの未来を考える上で、観客動員の改善はもちろんのこと、クラブの収益向上や選手育成の強化が求められます。サッカージャーナリストの後藤健生氏は、WEリーグの将来のために、女性活躍の理念を追求するよりも、まずはリーグとしての足固めをすることが重要であると指摘しています。リーグが安定した後に、再び「女性活躍」の理念を実現していくことが可能になるでしょう。
[松本 亮太]