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2025年03月13日 14時20分

山瀬まみと早見優が語る80年代アイドルの裏側

アイドル時代の裏側:給料と恋愛の現実

1980年代、アイドル黄金期と呼ばれる時代を駆け抜けた山瀬まみさんと早見優さんが、テレビ番組「これ余談なんですけど…」でアイドル時代の裏話を明かしました。彼女たちの話からは、華やかなステージの裏に隠されたリアルな側面が浮かび上がります。

山瀬さんはホリプロスカウトキャラバンのグランプリを獲得し、12万人の中から選ばれたという輝かしい経歴を持っています。しかし、彼女がアイドル時代に受け取っていた給料は月7万円で、寮費などを差し引くと手取りはわずか2万5000円だったといいます。この金額に、番組司会のかまいたち山内健司さんも驚きを隠せませんでした。アイドルという華やかなイメージとは裏腹に、経済的な現実は厳しいものだったのです。

一方、早見優さんはハワイでスカウトされたという異色の経歴を持っています。彼女がデビューした1982年は、中森明菜さんや小泉今日子さんなど、多くのアイドルが誕生した年で、「華の82年組」と呼ばれました。早見さんは、「私はハワイでスカウトされたんです」とさらっと語りましたが、その背景には、当時のアイドルオーディションの多様性が垣間見えます。

また、アイドルの恋愛事情についても興味深い話が飛び出しました。早見さんは、当時も今もアイドルは恋愛禁止の文化があり、「同期同士で恋愛の話をあまりしちゃいけない」という暗黙のルールが存在したと振り返りました。彼女の同期である石川秀美さんが、シブがき隊の薬丸裕英さんと交際していたことを後になって知ったというエピソードも披露されました。

山瀬さんは一方で、「私はまあ適当に付き合ってましたよね」とあっさり認め、笑いを誘いました。当時のマネジャーからは「恋愛の1個や2個しろ」という指導を受けていたそうで、彼女はそれを素直に実践していたといいます。これは、アイドルという職業の中での価値観や、事務所の考え方による違いがあったことを示唆しています。

アイドルの光と影:経済的背景と恋愛事情

華やかなステージの裏には、アイドルたちが直面する厳しい経済的現実がありました。当時のアイドルは、給料制であったため、自分のギャラがどれだけであるかを知らないことも多かったようです。山瀬さんが明かした月給7万円という数字は、意外にも現実的なもので、当時のアイドルの収入事情を象徴しています。これは、アイドルが芸能界での経験を積むための「投資期間」であるとも言えるかもしれません。

また、アイドルという職業の性質上、恋愛に関しても制約が多かったことが伺えます。早見さんが語った恋愛禁止のルールは、アイドルの「清純」なイメージを守るためのものでした。しかし、その一方で山瀬さんのように、恋愛を奨励するような文化も存在していたことから、事務所や個人の裁量によって大きく異なる環境があったことがわかります。

80年代のアイドルたちは、今とは異なる厳しいルールと向き合いながらも、その中で自分自身の道を模索していました。彼女たちの話を聞くことで、アイドルという職業の光と影、そしてその奥深さを感じることができます。彼女たちの経験は、現在のアイドル文化を理解する上でも重要な示唆を与えてくれます。

[鈴木 美咲]

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