久保建英の挑戦、レアル・ソシエダ欧州リーグ16強敗退
久保建英の挑戦、欧州リーグ16強で幕引き
欧州リーグ(EL)の決勝トーナメント1回戦第2戦が3月13日に行われ、日本代表の久保建英が所属するスペインのレアル・ソシエダがイングランドのマンチェスター・ユナイテッドと対戦しました。試合はマンチェスター・ユナイテッドの主将ブルーノ・フェルナンデスのハットトリックを含む4-1での勝利に終わり、ソシエダは2戦合計で2-5と敗退が決まりました。
久保建英は先発出場し、攻撃の起点として活躍しました。前半10分には久保のパスからアリツ・エルストンドがクロスを入れ、ミケル・オヤルサバルがPKを獲得し、ソシエダが先制点を挙げました。しかし、その後の展開は厳しく、マンチェスター・ユナイテッドがすぐに反撃に出ます。ブルーノ・フェルナンデスが自ら得たPKを決め、試合を振り出しに戻しました。
マンチェスター・ユナイテッドは試合の主導権を握り、ソシエダを圧倒しました。後半に入ると、再びPKを得たマンチェスター・ユナイテッドが2点目を奪い、さらに数的不利となったソシエダは防戦一方となりました。最終的に、マンチェスター・ユナイテッドは追加の2ゴールを挙げ、試合を決定付けました。
この試合は、ソシエダにとって戦術的な試練でもありました。シーズンを通してのプレーオフ進出やミッティランとの接戦を制した勢いを持ち込もうとしたものの、マンチェスター・ユナイテッドのホームでの力強いプレーに圧倒されました。特に、ブルーノ・フェルナンデスによる冷静なPKと試合を支配するプレーは、ソシエダにとって手に負えないものでした。
久保建英は試合を通じて何度かチャンスを生み出し、個人技での突破を試みましたが、マンチェスター・ユナイテッドの堅固なディフェンスに阻まれました。彼のエネルギッシュなプレーは、チームの攻撃の核として期待されていただけに、今回の結果は残念なものとなりました。
今回の敗退は、ソシエダにとって新たな課題を浮き彫りにしました。特に、試合の流れを変えるための戦術的な柔軟性や、数的不利に陥った際の対応力が問われることとなりました。ラウンド16での敗北は悔しいものですが、これを糧に次のシーズンへ向けた準備を進めることが求められます。
[高橋 悠真]