芹香斗亜、宙組トップとしての最後の輝き:サヨナラ公演がライブ配信で広がる感動
芹香斗亜、宙組トップとしての輝かしいラストステージ
芹香斗亜は、2023年に宙組の9代目トップスターとして就任しました。その後、彼の演技は多くのファンを魅了し続けましたが、今回の公演をもって宝塚歌劇団を退団します。彼の華麗なる最後の舞台は、過去に上演された日本物の恋の名曲を紡いだレヴュー「宝塚110年の恋のうた」と、1950年代のロサンゼルスのナイトクラブを舞台にしたハートフルコメディ「Razzle Dazzle」の二本立てです。
サヨナラ公演への思い
芹香斗亜は今回の公演に対し、「日本物のショーについては後生にも伝えられていければ」と語っています。彼が演じる「Razzle Dazzle」では、破天荒なお坊ちゃまレイモンド・ブルーが、愛の重要性に気づくまでを描いています。彼の演じるキャラクターの変化は観客にとっても大きな見どころであり、彼自身も「夢を皆とかなえたい流れを大切に演じています」と述べています。
共演するトップ娘役の春乃さくらも、「愛を大切に演じていきたい」と語り、舞台の持つテーマに対する強い思いを垣間見せました。二人の共演は観客にとっても特別な意味を持ち、この公演がもたらす感動がいかに大きなものであるかを予感させます。
ライブ配信で広がる観客の輪
このサヨナラ公演は、東京宝塚劇場と共に全国の映画館でライブ中継されます。さらに、Rakuten TVやU-NEXTを通して自宅からも視聴可能です。ライブ配信は、宝塚ファンにとって距離を超えて感動を共有できる素晴らしい機会となっています。特に、芹香斗亜にとって最後の舞台となる「芹香斗亜ラストデイ」も含まれ、多くのファンがこの機会を逃すまいとチケットを求めています。
このようなライブ配信の普及は、宝塚歌劇団の魅力を広く伝える手段としても重要です。劇場に足を運ぶことが難しいファンや、新たに宝塚を知った人々にとって、感動をリアルタイムで体験できる貴重な機会となっています。
芹香斗亜の遺したもの
芹香斗亜の宝塚におけるキャリアは、多くの試練を乗り越えたものでした。就任直後には公演の中止という困難にも直面しましたが、それでも彼は「ひたすらいいものをお届けできるように」と努力を続けました。その努力の結晶が今回のサヨナラ公演です。
彼が舞台で見せる最後の姿は、ファンや後輩たちにとっても大いなるインスピレーションとなることでしょう。彼は「後輩に関しては、健康で過ごしてもらいたい」と語り、宝塚歌劇団の未来を託す思いも感じられます。
芹香斗亜の退団は、ひとつの時代の終わりを意味しますが、彼が遺したものは確実に次の世代へと受け継がれていくことでしょう。彼のサヨナラ公演は、宝塚ファンにとっても大切な思い出となり、これからも語り継がれていくことでしょう。
[中村 翔平]