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2025年03月14日 18時11分

角田裕毅、F1オーストラリアGP初日で4番手!レーシングブルズの戦略が光る

角田裕毅、F1オーストラリアGP初日で4番手!新シーズン好発進の背景に迫る

2025年のF1シーズンが華々しく幕を開けたオーストラリアGP。メルボルンのアルバートパーク・グランプリサーキットで行われた初日のフリー走行で、レーシングブルズの角田裕毅選手が4番手のタイムを記録しました。この結果は、角田選手自身だけでなく、チーム全体にとっても大きな期待を寄せる要因となっています。

角田選手は、初日のフリー走行1回目(FP1)で11番手タイム(1:18.061)を記録し、続くフリー走行2回目(FP2)では4番手(1:16.784)と、着実にペースを上げてきました。こうした成果は、レーシングブルズが今季に向けて行ったマシンのアップデートが功を奏した結果といえるでしょう。具体的には、サイドポッド、フロントウイング、フロントサスペンションの改良が挙げられ、これらがマシンのバランスを改善し、角田選手の好パフォーマンスを支えています。

新シーズンにかける意気込みと挑戦

角田選手は、初日を終えて「今日はとても良い一日でした。初日としては良いスタートを切れたと思います」と語り、マシンの仕上がりに満足している様子を見せました。しかし、彼は決して油断していません。「他のチームも予選に向けてペースを上げてくるでしょうが、現時点でマシンの仕上がりは良く、バランスに問題はありません。明日は非常に僅差の戦いになるはずなので集中し続けます」と、ライバル勢の存在を強く意識しています。

特に、ウィリアムズやハースといったチームの速さを警戒しつつも、FP2で異なるプログラムを進めていた可能性を指摘し、状況を冷静に分析しています。角田選手のコメントからは、単なるスピードの追求だけでなく、戦略的な視点を持ってレースに臨んでいることが伺えます。

レーシングブルズの戦略とチームの雰囲気

レーシングディレクターのアラン・パルメイン氏も、初日の結果について「我々にとって通常の金曜日だった。とてもうまくいき、2台で完了したプログラムに非常に満足している」とコメントしています。特別なことは何もしていないとしつつも、マシンバランスの調整やタイヤ選択が功を奏したことを示唆しており、チームとしての一貫した戦略が見て取れます。

このように、角田選手をはじめとするレーシングブルズのメンバーは、冷静かつ前向きな姿勢で新シーズンに挑んでいます。特に、初日の結果を受けてチーム内に漂う平常心は、逆に今後の期待を煽る要素となっているようです。初日から好調を維持するための努力と、ライバルたちへの警戒心が、彼らのモチベーションをますます高めていることでしょう。

[松本 亮太]

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