スポーツ
2025年03月16日 16時00分

ソフトバンク・上沢直之、古巣日本ハム相手に苦戦の内実

ソフトバンク・上沢直之、古巣日本ハムとの対決で苦戦の内実

ソフトバンク・上沢直之投手が、日本ハムとのオープン戦で思わぬ苦戦を強いられました。古巣相手に先発登板した彼は、5回で9安打を浴び、5失点。さらに、4盗塁を許すという波乱の展開となりました。この試合は、彼にとって新しいチームでのスタートを切る上で、重要な試金石となるものでしたが、結果は期待を裏切る形となりました。

上沢投手はかつて日本ハムで活躍し、MLB挑戦を経てソフトバンクに復帰したばかり。彼の持つ技術や経験は、チームにとって大きな戦力となると期待されています。しかし、この試合では、古巣の打線に揺さぶられ、立ち上がりから苦戦を強いられる結果となりました。

古巣の手強さと上沢の課題

この試合の序盤、上沢は一死から矢澤に右前打を許し、すぐに二盗を決められるなど、古巣の機動力に翻弄されました。続く打者にもヒットを許し、四番の吉田には犠牲フライで先制点を奪われます。2回には、下位打線の3連打で満塁のピンチを招き、さらに3失点を喫するという苦しい展開でした。

試合序盤での4盗塁は、上沢のセットポジションからの投球に“癖”があることを示唆しています。これは、古巣の日本ハムが彼の弱点を熟知していたからこそのプレーとも言えます。新庄監督の足攻めは、上沢にとっては手痛い洗礼でしたが、チームの戦略としては非常に効果的だったと言えるでしょう。

試合終盤での修正能力

しかし、上沢は試合の後半にかけて立ち直りを見せました。4回と5回は無失点に抑え、特に5回には清宮から3球で見逃し三振を奪うなど、彼の持ち味である制球力を発揮しました。これにより、試合後の彼の表情には笑顔も見られ、修正能力の高さを示しました。

とはいえ、この試合で見せた課題は、今後のリーグ戦に向けての大きなテーマとなります。まずは、セットポジションの改善と、相手チームの機動力への対策が急務となるでしょう。上沢の持つポテンシャルを活かすためには、彼自身の努力とチームのサポートが不可欠です。

ファンの反応と今後の期待

ネット上では、「上沢ボコボコ」というフレーズがトレンド入りするなど、試合の結果に対する反響は大きかったです。日本ハムファンからのブーイングもあり、古巣との対決は彼にとって特別な意味を持つものでした。しかし、一方で上沢を擁護する声も多く、「ゴロヒットやポテンヒットがほとんど問題ない」といった意見も見られました。彼の持つ実力を信じるファンにとっては、今回の試合は単なる通過点に過ぎません。

[田中 誠]

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