スポーツ
2025年03月19日 08時10分

広島カープ、新井監督のユーモアあふれる選手起用術

広島カープ、新井監督のユーモア溢れる選手起用とその真意

広島カープの新井貴浩監督は、独特のユーモア感覚とともに選手起用を進めています。最近のオープン戦で1軍に昇格した野間峻祥選手へのジョークがその一端です。「呼んでないのに勝手に来ちゃった」と冗談めかして迎え入れた野間選手は、代打で二ゴロに倒れましたが、その打席内容に対して新井監督は評価を与えています。このような監督の振る舞いは、選手たちにどのような影響を与えるのでしょうか。

ユーモアで士気を高める新井監督の手法

新井監督は、選手たちにプレッシャーを感じさせず、リラックスした雰囲気を作り出すことを得意としています。監督としての立場でありながら、選手たちに親しみを持って接し、彼らの能力を最大限に引き出すことを目指しているのです。野間選手に対するジョークは、単なるお遊びではなく、チーム全体の士気を高めるための一環と言えるでしょう。

監督と選手の距離感を縮めることで、選手たちはより積極的に自分の考えを発信しやすくなります。これにより、チーム内でのコミュニケーションが円滑になり、試合での連携プレーにも良い影響を与えるのです。

熾烈な開幕ローテーション争いと選手たちの挑戦

一方で、チーム内では開幕ローテーションを巡る熾烈な争いが続いています。先日のオープン戦では、先発の常広羽也斗投手が5回2失点という結果に終わりましたが、立ち上がりの課題を露呈しました。新井監督や永川投手コーチは結果以上に内容に目を向け、ストライクを取ることの難しさやボールの質について厳しい評価を下しています。

このような厳しい評価は、選手たちにとってはプレッシャーであると同時に成長の機会でもあります。特に若手選手にとっては、開幕ローテーション入りを目指すために、どのように自分の課題を克服し、結果を残すかが求められます。

常広投手は、次のウエスタン・ソフトバンク3連戦での先発が予定されており、ここでのパフォーマンスが彼の今後の起用を左右することになります。競争の激しい環境の中で、選手たちは自らの力を信じ、結果を出すことが求められています。

新井監督の「最後の最後まで競争」へのこだわり

新井監督は、常に「最後の最後まで競争」との姿勢を貫いています。経験豊富な投手であっても、その準備に余念がなく、ファームでの調整を重視しています。これにより、選手たちは常に最良の状態でシーズンを迎えることができるのです。

監督が自らの目で確認したい選手がいることを明らかにしながらも、すべての選手に対して公平な機会を与えることを意識しています。この公平性が、選手たちにとって大きなモチベーションとなり、チーム全体の競争力を高めているのです。

[鈴木 美咲]

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