サザンオールスターズ、10年ぶりの新アルバム「THANK YOU SO MUCH」発表!創作の舞台裏を探る
サザンオールスターズ、その創作の舞台裏に迫る
日本を代表するロックバンド「サザンオールスターズ」が、10年ぶりのオリジナルアルバム「THANK YOU SO MUCH」を発表し、音楽業界に再びその存在感を示しています。彼らの楽曲は、その独特なメロディーラインと詩的な歌詞で知られ、多くのファンを魅了してきました。今回は、アルバムのリリースに関連して、バンドの中心人物である桑田佳祐さんの曲作りの舞台裏を、妻でありバンドメンバーでもある原由子さんの視点から探ります。
創作のプロセスとその独自性
桑田佳祐さんの曲作りは、独自の手法が特徴的です。原さんによると、桑田さんはメロディーを作る際に、まず英語のような言葉を使って歌い始めるのだとか。このアプローチは、メロディーと歌詞の一体感を生み出すための彼なりの工夫であり、結果的に英語的な発音の日本語へと変化させることで、楽曲に特有のリズム感と響きを与えます。これは、まさに日本の音楽シーンにおける彼の革新性を象徴していると言えるでしょう。
アルバムに収録された「桜、ひらり」では、桑田さんが「柳暗花明」という四文字熟語を用いた歌詞が話題です。この言葉は、原さんが語るように、英語のように響く言葉から生まれたものかもしれないとのこと。楽曲のテーマにぴったりと合致し、リスナーに強い印象を与えることに成功しています。
苦悩と創作の狭間で生まれる名曲
桑田さんの創作過程においては、メロディー作りと歌詞作りで全く異なるアプローチを取っています。メロディー作りでは、様々なコードとアレンジを試しながら生き生きとした姿を見せる一方、歌詞作りに入ると一転して悩む姿が見られるようです。原さんによれば、「できねぇ」と愚痴をこぼすことも多いそうですが、その苦悩が名曲を生み出す原動力となっています。
このような葛藤と創作の狭間で生まれた楽曲は、ファンにとっても特別な響きを持ち続けています。桑田さんの「夕べはできねぇと言っていたのに、翌朝には名曲ができている」というエピソードは、彼の創作における天才性を垣間見ることができます。
サザンオールスターズ、7年ぶりのテレビ出演
この新アルバムのリリースに合わせ、サザンオールスターズは7年ぶりに日テレ系の音楽番組「with MUSIC」に出演します。デビューから47年を迎えた彼らは、音楽界におけるレジェンドとも言える存在です。この出演は、彼らの新たな一歩を示すとともに、長年支持してきたファンにとっても大きな喜びとなるでしょう。
番組では、有働由美子アナウンサーと松下洸平さんを迎え、彼らの音楽的魅力を深掘りするトークが展開される予定です。新アルバムからの楽曲が披露されることで、視聴者は彼らの最新作をライブで楽しむことができる貴重な機会となります。
サザンオールスターズの音楽は、時代を超えて愛され続けています。彼らの創作の舞台裏にある丹念なプロセスや、その中で生まれる名曲たちは、今後も多くの人々の心を打ち続けることでしょう。桑田さんの創作の秘密や、原さんの語るエピソードを通じて、サザンの音楽がどのように形作られているのか、その一端を垣間見ることができました。彼らがこれからどのような音楽を生み出していくのか、ますます期待が高まります。
[山本 菜々子]