エンタメ
2025年03月19日 13時11分

平原綾香が大阪・関西万博で「鉄腕アトム」と夢の共演

平原綾香、デビュー21年の夢を叶える「鉄腕アトム」との共演

2025年大阪・関西万博に向けたパビリオン「PASONA NATUREVERSE」のテーマソングが、平原綾香さんの歌声で披露されました。彼女はこのプロジェクトで、デビュー前からの夢であった「鉄腕アトム」とのコラボレーションを果たしました。このプロジェクトは、彼女の音楽キャリアにとって特別な意味を持ち、同時にAI技術との新たな関わり方を模索する機会ともなりました。

平原さんは、今回のテーマソング「いのち、ありがとう/80億の未来へ」を歌うことに対し、「命がけで歌った」と語り、その背後には個人的な葛藤と感動がありました。この楽曲は、作曲家の千住明氏が手掛け、彼のデモ音源がAIによって制作されていたことが明らかになりました。平原さんは「AIが私の声に近づけて作られた音源を聞いて、身の危険を感じた」と冗談を交えながら、その技術の進化に驚きを隠せない様子でした。

AIとの共演がもたらす音楽の未来

今回の楽曲制作には、AI技術が深く関わっていました。千住氏が提供したデモ音源はAIによって生成されたもので、平原さんの声を模倣する形で作られていました。これに対し、彼女は「驚きとともに、音楽の未来に対する期待感を持った」と語っています。AIが音楽制作に関与することで、より多様な表現が可能になると考えられますが、同時にアーティストの存在意義についても新たな視点が求められるようになっています。

「いのち、ありがとう」に込められた想い

テーマソング「いのち、ありがとう/80億の未来へ」は、単なる音楽作品に留まらず、平原さんにとっては深い意味を持つ作品となりました。彼女は「命にありがとうと言えるかどうか考えたとき、不安があった」と語り、父親を亡くしたばかりの心境を振り返りました。しかし、その歌詞と向き合う中で「命の尊さに気づかされた」とし、命への感謝の気持ちを再確認したといいます。

この楽曲は、平原さんにとって個人的な感情と向き合う機会となり、彼女の音楽が持つ力を再認識する場ともなりました。命の輝きに心を動かされることで、平原さんは「命がけで歌う」という言葉に込めた、自身の情熱と感謝を表現しました。

ネオアトムとともに未来へ

「PASONA NATUREVERSE」パビリオンのナビゲーターとして登場する新キャラクター「ネオアトム」は、手塚プロダクションが手掛けた新たなアトムです。ブラック・ジャックの手によって生まれ変わったこのキャラクターは、未来を見据えた象徴として、来場者を迎える役割を果たします。平原さんは、「ネオアトム」を見て「服装が違うな…」と感じつつも、そのコンセプトを理解し、新たな挑戦に対する期待を膨らませました。

平原さんは、デビュー前に「鉄腕アトム」とのコラボレーションを夢見ていたと語ります。21年越しに実現したこのプロジェクトは、彼女にとって特別な意味を持ち、音楽を通じて未来をつなぐ役割を果たすことが期待されています。彼女の声と「ネオアトム」が共演することで、訪れる人々に感動を届ける準備が整いました。

このように、音楽とテクノロジーが融合する現代において、平原綾香さんの取り組みは新たな可能性を示しています。彼女が歌う「いのち、ありがとう」が、多くの人々の心に響くことを願ってやみません。

[中村 翔平]

タグ
#大阪関西万博
#平原綾香
#鉄腕アトム