ロッタン vs 武尊、吉成名高のONEデビューに注目!アジア最大の舞台で熱戦迫る
アジア最大の舞台で交錯する実力者たちの熱い戦いが迫る
ロッタン・ジットムアンノン、再び武尊と対峙
ロッタン・ジットムアンノンは、ムエタイの歴史とともにその名を刻む実力者です。8歳でムエタイの試合に出場し、18年にはRISEで那須川天心と対戦するなど、名だたる選手たちと拳を交えてきました。19年からONEに参戦し、ムエタイ世界フライ級王者として5度の防衛に成功した実績を持つ彼は、24年1月に予定されていた武尊との対戦が怪我で消滅してから、ついにリベンジの舞台を迎えます。ロッタンは「自分がKOされることはない」と自信を見せ、試合後には焼肉を楽しむことを目標に掲げるほど、心身ともに余裕を持って臨んでいます。
彼の自信の背景には、練習を重ねたコンディションの良さがあります。来日後も「計量は問題ない」と語り、朝練を習慣にし、休みを返上して練習を積んできたと明かしています。ロッタンの持ち味であるアグレッシブな試合展開がどのように武尊を圧倒するのか、ファンの期待は高まるばかりです。
吉成名高、独自スタイルでONEデビュー
吉成名高は、24年にタイ人以外で初めてラジャダムナン3階級制覇を成し遂げた日本人ファイターであり、ONEでのデビュー戦に向けて自信をみなぎらせています。彼は、オープンフィンガーグローブ(OFG)でのムエタイが2戦目となりますが、「すごくしっくりくる」とその適応力を自負しており、ディフェンスや攻撃の技術に磨きをかけてきたと語ります。
吉成の試合スタイルは、相手の攻撃を距離で外し、点で刺すような打撃を得意とするものです。この技術がONEの舞台でも通用することを示すべく、ラック・エラワンとの対戦に臨みます。また、彼は試合中に流れる音楽がないことに対して「リズムが取りづらい」としつつも、その環境に適応するための準備を重ねてきました。
吉成にとって、今回の大会は憧れの存在である武尊と同じ舞台で戦う特別な機会でもあります。彼は武尊との交流を経て、同じ大会に出場できることを「凄くうれしい」と喜びを語り、武尊の試合を応援する姿勢を見せています。このような背景から、吉成は自身の独自スタイルを存分に発揮し、存在感を示すことを目指しています。
ONE Championshipの舞台で見せる進化
「ONE Championship」は、格闘技界において多様なスタイルが交錯する場を提供しています。ロッタンや吉成のように、ムエタイを基盤としながらもそれぞれの個性を活かした戦い方を見せる選手たちが集うこの舞台は、新たなヒーローの誕生を予感させます。
特に、ロッタンが豪語するアグレッシブな試合展開と、吉成が追求する独自のスタイルがどのように観る者を魅了するのか、ファンにとっては見逃せない一戦となるでしょう。また、吉成が指摘する音楽の有無といった試合環境の違いが、選手たちのパフォーマンスにどのような影響を与えるのかも興味深いところです。
[鈴木 美咲]